撮影費用を下げる正しい方法と、下げてはいけない部分

結論から言うと、撮影費用は値引き交渉ではなく発注条件の設計で下がります。下げてよいのは、こちらの段取りで削れる手間です。撮影日をまとめる、場所を1か所にする、用途を先に決める。下げてはいけないのは、やり直しのコストを引き受けている部分です。この記事では、下げてよい7つの変数と、下げると結局高くつく5つを分けて示します。

目次

撮影費用は「値切る」のではなく「設計で下げる」

COST DESIGN

見積書・料金表を並べて確認するシーン、プロフィール撮影の現場カット

撮影費用を下げるとは、提示された単価を値引いてもらうことではありません。同じ予算で必要な写真が揃うように、発注の条件そのものを組み替えることを指します。この二つは似て見えますが、結果がまったく違います。前者は相手の取り分を削る話で、後者は増えなくてよかった手間を消す話です。

撮影の費用は、大きく3つの積み上げでできています。ひとつ目がカメラマンの拘束時間と技量への対価、ふたつ目が交通費や機材レンタルのように外へ出ていく実費、みっつ目が選別・補正・納品といった撮影後の作業です。このうち発注側が自分の判断だけで動かせるのは、実は3つとも一部ずつあります。動かせる部分に手を入れると総額は下がり、動かせない部分に手を入れると写真の中身が下がります。

たとえば「撮影対象を1日に集める」は、拘束時間の使い方を良くする打ち手です。カメラマンの1日という単位は変えずに、その中で撮れる人数を増やしています。一方「撮影時間を4時間から2時間に削る」は、拘束時間そのものを削る打ち手です。前者は総額が下がり、後者は撮れる枚数と余裕が下がります。同じ「費用を下げる」でも、この二つを混ぜて考えると判断を誤ります。

この記事では、発注側が能動的に取れるコストダウンの打ち手を、下げてよい変数と下げてはいけない部分に分けて整理します。届いた見積りが安すぎて不安、という段階の方は局面が違うので、後半の内部リンクから該当の記事へ進んでください。

なぜ「値引き交渉」で下げるのは筋が悪いのか

撮影費の大半は、人の拘束時間と技量への対価です。ここが原価の中心にあるという構造上、値引きは中身を削る形でしか実現できません。仕入れた在庫を薄利で出すのとは違い、削る先が「時間」か「工程」か「人」のどれかになるからです。

「20%下げてください」と言われた受注側が実際に何をするかを考えてみてください。時間を短くする、確認の工程を省く、レタッチの範囲を狭める、予備の機材や交代要員の手配をやめる、単価の低いカメラマンに振り替える。このどれかです。そして削られた中身は、その日の写真か、その後の手間という形で発注側に戻ってきます。値引きで浮いた金額より、社内で写真を選び直す時間や撮り直しの費用のほうが大きくなることは珍しくありません。

もうひとつ実務的な副作用があります。値引きを前提にした取引は、次の発注のときに交渉から始まります。相手も最初から値引き分を織り込んだ金額を出すようになり、条件の相談ではなく金額の駆け引きが毎回の入口になります。担当者の時間が、写真の中身ではなく金額のやりとりに使われるようになるという意味で、これは目に見えないコストです。

私は元々カメラマンとして企業の撮影を受けていました。駆け出しの頃、提示した金額から一定額を引いてほしいと言われて、その場で引き受けたことがあります。仕事が欲しかったからです。引き受けた分をどこかで吸収する必要があり、私が削ったのは、撮影後にお客様と一緒に写真を確認する時間と、照明の予備機材を持っていく手間でした。当日、片方のライトが不調になって段取りが崩れ、確認の時間もないまま納品して、後から「思っていた雰囲気と違う」というご連絡をいただきました。撮り直しの費用は自分で持ちました。値引き分より高くつきましたし、何より、相手にも余計な時間を使わせてしまいました。削ったのは自分の取り分のつもりでしたが、実際に削っていたのは相手が受け取る品質のほうでした。

この経験があるので、今は金額の相談を受けたときに値引き幅の話をしません。代わりに、条件のどこを動かせば同じ予算に収まるかを一緒に組み直します。次の章の7つは、そのときに実際に使っている変数です。

下げてよい7つの変数

下げてよいのは、発注側の段取りで消せる手間です。共通しているのは、受注側の作業量が実際に減るという点で、値引きのお願いではなく条件の提示になっています。相手にとっても受けやすく、断られにくい打ち手です。右列に、発注側が具体的に何をするかを書きました。

下げる打ち手なぜ安くなるのか発注側がやること
①撮影を1日にまとめる同じ時間枠の中で撮る人数が増え、枠の料金と移動が1回分で済む部署をまたいで対象者を洗い出し、撮影日を1日に寄せる。決裁前でも候補者リストは作れる
②撮影場所を1か所に集約する移動と照明の組み直しに使う時間が消え、その分が撮影に回る窓のある会議室など条件を満たす場所を1つ決め、当日は他部署が使わないよう押さえる
③被写体のスケジュールを事前に確定させる待ち時間が撮影時間を食わない。1人あたりの所要が読めるので時間の見積りが締まる何時に誰が入るかの割り当て表を前日までに作り、本人と撮影者の双方へ共有する
④用途とサイズを先に決めてカット数を絞る納品枚数と補正の範囲が確定し、撮影後の作業が膨らまない掲載先(採用サイト・名刺・プレスリリース等)と必要なサイズ・縦横比を一覧にする
⑤レタッチ範囲を用途に合わせて限定するWeb掲載用と大判印刷用では1枚あたりの所要時間が何倍も違う全カット一律ではなく、加工が要るカットと不要なカットを指定して渡す
⑥日程と時間帯に幅を持たせる候補日が複数あると、条件に合うカメラマンを選べる幅が広がる第3希望まで出し、午前・午後どちらでも可の枠を1つ以上つくる
⑦次回分もまとめて相談する同じ担当が入れば、場所・段取り・トーンの説明にかかる時間が消える年内に予定している撮影を、確定・未確定を分けて一度に伝える

効き方がいちばん大きいのは①です。私たちの料金は拘束時間で決まります。ハーフ(半日・4時間枠)が66,000円、フル(1日・8時間枠)が132,000円(いずれも税込)で、この枠の中なら何名撮っても枠の料金は変わりません。照明と背景を一度組めば、あとは被写体が入れ替わるだけで撮影が続けられるからです。段取りにかかった時間が人数で割られていく、と考えてください。

公開している金額で比べます。ポートレート撮影の目安はハーフ(4時間枠)で最大20名、フル(8時間枠)で最大40〜50名です(1時間あたり6〜8名の保守計算。進行担当者の配置と事前の撮影スロット作成が条件)。20名を1日にまとめればハーフ1回の66,000円で収まりますが、5名ずつ4回に分ければハーフ4回で264,000円になります(いずれも税込・諸経費別)。撮影の中身は同じで、差は198,000円です。値引き交渉でこの幅を動かすのは現実的ではありませんが、日程の組み方なら発注側の判断だけで動きます。実際の金額は撮影内容と条件によって変わるため、正確な金額はお見積りでお出しします。

②と③は、時間の使われ方に効きます。撮影の現場では、実際にシャッターを切っている時間より、待っている時間と組み直している時間のほうが長くなりがちです。「10時に営業部の3名、10時30分に管理部の2名」という割り当て表が1枚あるだけで、同じ時間で撮れる人数が変わります。逆に、当日「今から呼んできます」を繰り返す現場は、撮影時間そのものが足りなくなって延長の相談になります。

④と⑤は、撮影後の作業に効きます。用途が決まっていないと、受注側は「どれが要るか分からないので広めに」という判断になり、選別と補正の対象が膨らみます。採用サイトのトップに1枚、社員紹介に1人1枚、名刺用に1人1枚、と決まっていれば、撮る枚数も加工する枚数も確定します。加工の精度も用途で決まり、Webサイトに載せる写真と、展示会のタペストリーに引き伸ばす写真では、同じ「人物補正」でも作業時間が変わります。

⑥と⑦は、相手の段取りに効きます。日程が1日しかない発注は、その日に空いている人の中から選ぶことになります。候補日が3つあれば、用途に合う経験を持った人を選べます。次回分も含めて相談すると、同じ担当が入ったときに現地の条件や社内のトーンを説明し直す必要がなくなります。なお、ここで書いているのは私たちに年間契約やボリュームディスカウントの制度があるという意味ではありません。段取りにかかる時間が実際に減るという話です。

撮影費に何がどこまで含まれているのかの物差しが要る場合は、企業撮影の相場を、内訳まで全部公開するで自社の内訳を全部出しています。発注前に押さえておく項目を通しで確認したい場合は、撮影を外注する前に確認すべきチェックリスト20項目が段取りの土台になります。

下げてはいけない5つ

次は逆側です。以下の5つは、削った分だけ安くなりますが、削った先にあるのはやり直しの可能性です。共通しているのは、いずれも「うまくいかなかったときのコストを誰が引き受けているか」に関わっている点で、ここを削ると、そのコストが発注側に移ります。

削ってはいけない部分削ると何が起きるか
①撮影時間そのもの押した分を巻くために確認を省くことになり、後から「使えるカットがない」と分かる。撮り直しは1回で全額がもう一度かかるので、削った時間の何倍にもなる
②カメラマンの選定(誰が来るか分からない発注)当日まで経験も進行力も分からない。企業撮影の経験がない人が来ると、現場での判断ができず段取りが止まり、撮影時間が事実上短くなる
③当日の立ち会いと社内確認の工程決裁者が写真を見るのが納品後になり、「この表情は使えない」が撮影後に判明する。担当者が社内で板挟みになるのもこのパターン
④代替体制(当日来られなくなったときの手当)1人体制の発注は、その1人が動けなくなった時点で撮影日そのものが消える。式典・来客・新入社員の入社日のように動かせない日ほど損失が大きい
⑤写真の使用範囲と著作権の取り決め採用サイト用に撮った写真が、会社案内やプレスリリースに転用できないと分かり、同じ人をもう一度集めて撮り直すことになる

①がいちばん多い削り方です。「1時間短くすれば安くなりますか」という相談はよく受けますが、企業のプロフィール撮影で時間を削ると、真っ先に消えるのは撮り直しの余裕と、本人に見せて確認してもらう時間です。撮影は、本人がその場で写真を見て「もう少し口角を上げたい」と言えるかどうかで結果が変わります。その数分を削って撮ったデータは、後で社内から差し戻される確率が上がります。

②は金額として見えにくい削り方です。誰が来るか分からない発注は、単価が下がる代わりに、当日の結果が運になります。撮影は現場の判断の連続で、会議室の蛍光灯をどう扱うか、逆光の窓をどちらに回すか、緊張している役員にどう声をかけるかといった判断が、そのまま写真に出ます。ここは経験でしか埋まらない部分で、単価の差はおおむねこの経験の差です。

④は、確率は低いが起きたときの損失が最大になる項目です。カメラマンも人なので、当日の朝に発熱することがあります。個人へ直接依頼している場合、代わりの人を探すのは発注側の仕事になります。私たちは全国に厳選した30名程度の登録カメラマンを抱えており、業務委託契約に代替体制への協力条項を入れています。ここは削れる費目ではなく、費用に含まれている保険のようなものだと考えてください。

5つのどれを削っても、跳ね返ってくるのは撮り直しです。撮り直しが実際にどういう経緯で起きるのかは、撮り直しになった企業の実例と、その原因分析に事例ベースで整理しました。コストダウンの検討をする前に、この記事の原因リストと自社の削減案を突き合わせておくと、危ない削り方を先に外せます。

「安く見える発注」が高くつくのは、リスクを引き取っているから

下げてよい変数と下げてはいけない部分を分ける基準は、突き詰めると一つです。その削減が、リスクを消しているのか、リスクを自社に移しているのか。撮影日をまとめるのは、誰も引き受けなくてよくなった手間を消しています。代替体制を外すのは、受注側が持っていたリスクを自社に移しているだけで、リスクの総量は減っていません。

この見方をすると、極端に安い見積りの正体も見えます。安さの多くは効率化ではなく、本来どちらかが持つべきコストが見積書から外れているだけです。移動時間、確認の工程、予備の機材、著作権の処理、撮り直しの引き受け。これらは消えたわけではなく、書かれていないだけで、発生したときに誰かが払います。

安い見積りのどこに何が隠れているのかを費目ごとに診断したい場合は、撮影の見積もりが安すぎるとき、そこに隠れている6つのコストが直接の答えになります。安さを優先した結果どうなったのかという顛末のほうを先に知りたい場合は、「安いカメラマン」に頼んだ企業が、結局2倍払うことになる理由を読んでください。本記事はコストダウンの打ち手の側に絞っているので、安さの理由の各論はそちらに置いています。

値引きを頼むなら、この聞き方に変える

とはいえ、予算に上限がある発注はあります。そのときに使う言葉を変えてください。「安くしてください」は、相手に何をどう削るかを丸投げする依頼です。削られる場所を発注側が選べないので、結果として下げてはいけない部分が削られることがあります。

代わりに使うのは、次の二つです。「予算は◯◯万円です。この範囲で何ができますか」と「削るとしたら、どこを削るのが影響が小さいですか」。前者は上限を渡して提案を求める形、後者は削る場所の判断をこちらが握る形です。どちらも相手を値切っていないので、まともな事業者ほど具体的な代案を返してきます。

相談メールを出す前に、次の5点を手元でそろえておくと、返ってくる提案の質が変わります。ここが埋まっていない状態で金額だけ聞くと、相手も広めの見積りを出すしかありません。

  • 予算の上限額を数字で伝える(税込か税別か、諸経費を含む金額かまで書く)
  • 写真の用途と掲載先を伝える(採用サイト・会社案内・プレス・社内報など。どこに載るかで必要な精度が決まる)
  • 撮影する人数または点数と、社内で使える撮影場所の候補を伝える
  • 候補日を3つ以上、午前・午後の幅も添えて伝える
  • 「この予算に収めるなら、どこを削るのが影響が小さいですか。削った場合に何が起きますか」と聞く

最後の一行が効きます。削る場所とその影響をセットで説明できる相手なら、費用の構造を理解して仕事をしています。「何とかします」としか返ってこない場合は、何が削られるのか分からないまま発注することになるので、そこで一度立ち止まってください。

予算は、隠すより先に伝えたほうが良い提案が出てきます

予算を伝えると足元を見られる、という心配から金額を伏せて相見積りを取る方がいます。実務では逆に働くことが多いと感じています。上限が分からないと、受注側は外れないように広めの構成で見積りを出すしかなく、削れる条件があっても提案として出てきません。「予算は◯◯万円、用途は採用サイト、対象は12名」まで伝われば、その範囲で成立する組み方を相手が考えます。上限を伝えることは値切りではなく、条件のひとつを先に確定させる作業です。なお、社内で決裁済みの金額を上限として伝える場合は、諸経費や追加費用が発生する条件も含めて確認しておくと、後の再申請を避けられます。

予算の枠そのものを社内で確保する段階でしたら、順番が一つ手前になります。撮影費用を社内の言葉に翻訳して稟議を通す方法は、社内の稟議を通すための「撮影費用」の説明の仕方にまとめています。上限額を出せる状態になってから相談したほうが、結果として良い条件が出てきます。

この記事の次に読むと、判断が一段進みます

1回あたりの費用を詰めたら、次は発注の仕方そのものを見直す番です。

予算に上限がある状態でのご相談も歓迎です。用途・撮影人数・撮影場所・希望時期と、決まっていれば予算の上限をお聞かせください。その範囲で何ができるか、削るとしたらどこが影響が小さいかを添えて見積書をお出しします。日程のまとめ方だけを相談する形でも構いません。

撮影費用は、値切るのではなく発注条件で下げる

撮影費用を下げる正しい方法は、単価の交渉ではなく発注条件の設計です。下げてよいのは、撮影日をまとめる、場所を1か所にする、被写体のスケジュールを先に確定させる、用途とサイズを決めてカット数を絞る、レタッチ範囲を用途に合わせる、日程に幅を持たせる、次回分もまとめて相談する、の7つ。いずれも受注側の作業量が実際に減るので、値引きのお願いにならずに総額が下がります。下げてはいけないのは、撮影時間そのもの、カメラマンの選定、当日の立ち会いと社内確認、代替体制、写真の使用範囲と著作権の5つ。ここはやり直しのコストを引き受けている部分で、削ると自社に移るだけです。金額を伝えるときは「安くしてください」ではなく「予算はいくらで、この範囲で何ができますか」に変えてください。

私たち日本プロカメラマン手配は、企業専門のカメラマン手配サービスです。運営は株式会社ファーストブレイク(横浜市中区)、代表の私・宮崎大地は元カメラマンです。2012年の創業から、法人とのお取引は300社を超えました。全国に厳選した30名程度の登録カメラマンから用途に合う人を選んでアサインし、契約・当日の進行管理・納品までを窓口として引き受けています。基本料金は時間単位で、ハーフ(半日・4時間枠)が60,000円+税=66,000円、フル(1日・8時間枠)が120,000円+税=132,000円です。標準機材と商用利用権は基本料金に含まれ、諸経費(交通費など)は実費パススルーで当社の上乗せはありません。動画・ドローン空撮・ヘアメイク手配・特急納品はオプションとしてお受けし、いずれも手配前に金額をお伝えします。業務委託契約とNDAの標準雛形には、代替体制への協力条項を含めています。お支払いは請求書払い(銀行振込)とオンラインカード決済に対応し、インボイスの登録番号はT2020001106718です。納期の目安は少量(〜数十カット)が即日〜翌営業日、大量ポートレート(数十名〜)が5〜7営業日で、対応エリアは全国です。

よくある質問

撮影費用を下げるには、何から手をつければいいですか

単価の交渉ではなく、発注条件の設計から手をつけてください。効き方が大きい順に、撮影を1日にまとめる、撮影場所を1か所に集約する、被写体のスケジュールを事前に確定させる、用途とサイズを先に決めてカット数を絞る、の4つです。いずれも受注側の作業量が実際に減るため、値引きのお願いをせずに総額が下がります。逆に、撮影時間そのものやカメラマンの選定を削る方法は、撮り直しの可能性を上げるので勧めません。

撮影費用の値引き交渉はしてもいいのですか

してはいけないわけではありませんが、聞き方を変えたほうが結果が良くなります。撮影費の大半は人の拘束時間と技量への対価なので、値引きは中身を削る形でしか実現できません。「安くしてください」は削る場所を相手に任せる依頼になり、確認の工程や予備の段取りが消えることがあります。「予算は◯◯万円です。この範囲で何ができますか」「削るとしたらどこを削るのが影響が小さいですか」に変えると、削る場所の判断を発注側が握れます。

撮影を1日にまとめると、費用はどのくらい変わりますか

私たちの料金は拘束時間で決まるので、同じ枠に何名入れられるかで1人あたりの負担が変わります。ポートレートの目安はハーフ(4時間枠・66,000円)で最大20名、フル(8時間枠・132,000円)で最大40〜50名です。20名を1日にまとめればハーフ1回の66,000円ですが、5名ずつ4回に分ければハーフ4回で264,000円(いずれも税込・諸経費別)。差は198,000円です。照明と背景を一度組めば被写体が入れ替わるだけで撮影を続けられるので、まとめるほど段取りの時間が人数で割られていきます。正確な金額はお見積りでお出しします。

撮影費用で削ってはいけない部分はどこですか

やり直しのコストを引き受けている部分です。具体的には、撮影時間そのもの、カメラマンの選定、当日の立ち会いと社内確認の工程、当日来られなくなったときの代替体制、写真の使用範囲と著作権の取り決めの5つです。この5つを削ると費用は下がりますが、リスクが消えるのではなく発注側に移るだけで、撮り直しになれば1回で全額がもう一度かかります。削減案を作ったら、この5つに触れていないかを先に確認してください。

撮影会社に予算を先に伝えると、足元を見られませんか

実務では逆に働くことが多いと感じています。上限が分からないと、受注側は条件から外れないよう広めの構成で見積りを出すしかなく、削れる条件があっても提案として出てきません。「予算は◯◯万円、用途は採用サイト、対象は12名」まで伝われば、その範囲で成立する組み方を相手が考えます。上限を伝えるのは値切りではなく、条件のひとつを先に確定させる作業です。あわせて、諸経費の扱いと追加費用が発生する条件も確認しておくと、社内での再申請を避けられます。

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