納品された写真を見て、二の腕が気になった。撮影の前から、フェイスラインを少し直してもらえたら、と思っている。「ウェディングフォトのレタッチは、どこまでやってもらえるのか」「加工しないで、そのまま撮ってもらえるのか」。どちらの気持ちでこのページを開いた方にも、先に答えをお伝えします。
- 明るさ・色のレタッチは、全カット整えて納品します(0円)。見たままに近い、フラットな状態に整えます。
- 小顔・腕を細く・美肌などのフォト整形は、1枚3,300円〜でできます。希望があれば、丁寧に仕上げます。
- ただ、私たちからは勧めていません。顔や体の形を変える前に、撮り方で解決できることが多いからです。理由は、この記事で。
気になるところがあるのは、自然なことです。この記事は、頼む前に知っておいてほしいことをまとめたものです。レタッチの2種類と料金、「レタッチなし」で撮りたい方への答え、そして私たちがフォト整形を勧めない3つの理由を、順番にお伝えします。

書いているのは、横浜・金沢・軽井沢・伊豆下田でロケーション撮影を続けているフォトジェリッシュです。料金はプランページのオプション表のとおりに、勧めない理由は撮り手の実感として書きます。
ウェディングフォトのレタッチとは?基本の補正とフォト整形の2種類
TWO TYPES
ウェディングフォトのレタッチとは、撮影したデータの明るさや色、顔や体の見え方を、撮影後に整える作業のことです。フォトジェリッシュでは、これを「明るさ・色の補正」と「フォト整形」の2種類に分けて考えています。全カットにかける基本の補正と、1枚ずつ頼む個別の加工は、料金も目的も別のものだからです。
| 明るさ・色の補正 | フォト整形 | |
|---|---|---|
| 対象 | 納品する全カット | 希望する写真だけ(1枚単位) |
| 料金 | 0円(プランに含む) | 1枚3,300円〜 |
| 変えるもの | 明るさ・色味・コントラスト | 顔の輪郭・腕やウエストの太さ・肌の質感など |
| 目的 | 見たままに近い状態に整える | 写っているものを変える |
| 頼み方 | 頼まなくても全カットに行う | 納品後に「この写真のここを」と伝える |
| 後から戻せるか | 好みの明るさ・色を後から足せる | 元の形に戻すのは難しい |
この2つを混ぜて「レタッチあり/なし」と考えると、話がこんがらがります。「レタッチなしで」とおっしゃる方が本当に望んでいるのは、たいてい「顔や体を変えないでほしい」ということ。それなら、答えは次の章にあります。
明るさ・色のレタッチ(0円)で何をする?「レタッチなし」で撮りたい人へ
FLAT RETOUCH
明るさ・色のレタッチでは、納品する全カットの明るさ・色味・コントラストを、見たままに近いフラットな状態に整えます。追加料金はかからず、顔や体の形には手を入れません。「加工しないで、そのまま撮ってほしい」という方への答えは、この基本の補正だけで納品する、ということです。
「レタッチなし」は、「何もしていない写真」ではありません。カメラから出たままのデータは、場所や時間帯によって少し青っぽかったり、暗かったりします。それを、その場で目に見えていた明るさと色に近づけるのが、私たちの言うフラットです。白いドレスは白く、肌は肌の色に。そこまでが、0円の範囲です。
- 明るさを整える。暗く沈んだカット、明るすぎるカットを、見たままに近づける
- 色味を整える。日陰の青み、夕方の黄みを、肌とドレスが自然に見える色に
- コントラストを整える。白飛びや黒つぶれを抑え、レースや刺繍の質感を残す
- 肌の質感、顔の輪郭、体のラインは、そのまま。ここには手を入れない

フラットにしておく理由は、おふたりが後から好みで足せるからです。少し明るく、少し温かい色に、肌をなめらかに。そうした調整は、今はスマートフォンのアプリでかんたんにできます。反対に、こちらで強い色味を当てた写真を元のフラットに戻すのは難しい。だから、どちらにも動ける位置でお渡ししています。この話は、後の章でもう一度書きます。
小顔・腕を細く・美肌の加工(フォト整形)はできる?料金は?
OPTION
できます。顔を小さく見せる、腕を細くする、肌をなめらかにする、フェイスラインを整えるといった加工は、レタッチ(フォト整形)のオプションとして1枚3,300円〜でお受けしています。全カットにかけるものではなく、「この写真のここを」と1枚ずつ指定していただく形です。二の腕やフェイスラインを少し整える程度なら、自然な範囲に収まります。
頼み方は、納品後に写真を見てから、直したい写真と場所を店舗のLINEで伝えていただくだけです。料金は1枚ごとで、二の腕だけ、フェイスラインだけといった1か所なら1枚3,300円が目安です。複数の箇所や難しい背景では上がることがあるので、写真をLINEで送っていただければ、作業の前に金額をお伝えします。希望をいただいた写真は、不自然にならないよう、丁寧に仕上げます。その日だけのニキビや虫刺されを消したい、というご相談も、同じ枠でお受けしています。
曇りの日に撮った写真の空だけを青空にする加工も、同じフォト整形の扱いです。空の話は前撮りが雨の日はどうなる?延期の基準と、曇りの写真がきれいな理由の記事で、光の面から書きました。この記事では、顔や体など、人物の加工に絞ってお伝えします。
どこまでが自然な範囲で、どこからが私たちの言う「勧めない加工」なのか。目安は、この3段です。
- その日だけのニキビや虫刺されを消す。気軽にご相談ください
- 二の腕やフェイスラインを少し整える。自然な範囲で、1枚ずつお受けします
- 輪郭や体型そのものを変える。ここは、撮り方で先に相談させてください
ここまでが「できること」です。ここからは、頼む前に知っておいてほしいことです。
フォト整形を私たちが勧めない3つの理由|フラット納品・10年後・広告写真との違い
THREE REASONS
フォト整形は、できます。お願いいただければ丁寧に仕上げます。それでも私たちがまず撮り方で答えるのには、理由が3つあります。ここで言っているのは、顔の形や体のラインを変える加工のことです。二の腕やフェイスラインを少し整える程度は自然な範囲で、その日だけのニキビを消すような補正も別の話です。
理由1|全カットに一律の加工はかけない。フラットなら後から足せる
強い色味や肌の加工を全カットに当ててしまうと、フラットな状態には戻せません。写真の加工は片方向にしか動かせないので、私たちは全カットをフラットな明るさと色でお渡しし、加工は選んだ1枚だけにしています。元の写真は、お手元に残ります。
フラットなら、後からスマートフォンのアプリで、明るさも色も肌も、おふたりの好みで足せます。全カットに同じ加工を自動でかける仕組みとは、ここが違います。
理由2|10年後に見返したとき
記念写真は、その日その場所にいたふたりの記録です。10年後にアルバムを開いたとき、本物の自分だと分かる写真のほうが、記念写真としては強い。撮り手として、そう感じています。
少し整える程度なら、その自分のままです。顔の形まで変えるほどの加工になると、年月が経つほど、思い出より先に「誰だろう」が立ってしまうことがあります。線引きは、そこにあります。
理由3|広告写真と記念写真は、目的が違う
広告写真は、商品を見せるために、1カットずつ時間をかけて作り込む写真です。雑誌や広告で見る写真は、その目的のために、1枚ずつそこまで作り込まれています。
フォトウェディングは、衣装もヘアメイクも込みで、その日の100カット以上を記録として残す写真です。目的が違うので、加工の基準も違います。どちらが上という話ではなく、私たちは記念写真に広告写真の基準を持ち込まず、その日のふたりに見えることを仕上がりの基準にしています。

それでも「やっぱり腕を細くしたい」という方には、もちろんお応えします。判断は、おふたりのものです。ここに書いたのは、お受けする前に知っておいてほしい、撮り手としての考えです。
加工の前にできること|撮り方で解決する
BEFORE RETOUCH
気になる部分の多くは、加工の前に、撮り方で解決できます。二の腕はポーズと角度で、フェイスラインは顔の向きと光で、姿勢はドレスのラインで、写り方が変わるからです。撮影前にLINEで気になる部分を教えていただければ、私たちはまず、撮り方で答えます。
撮影前に、気になる部分をLINEで伝える
「二の腕が気になる」「正面より少し斜めが好き」。それだけで十分です。こうなりたいという希望は、PinterestやInstagramで保存した画像を、そのまま送ってください。言葉にしにくい雰囲気も、画像なら伝わります。
撮影当日、ポーズ・角度・光で先に整える
腕は体から少し離す、肘を曲げる、ブーケを持つ。顔はあごを少し引き、光の向きに合わせて顔を向ける。手すりや階段を使って、ドレスのラインを長く見せる。フォトグラファーが、撮り方で先に答えます。
納品後に、残る分だけフォト整形を検討する
撮り方で解決できなかった部分があれば、納品後に写真を見てから、1枚単位でフォト整形を検討してください。全カットではなく、アルバムや年賀状に使う数枚に絞って考えるのがおすすめです。

順番は、撮り方が先で、加工は後です。この順番なら、加工に頼る写真はぐっと減ります。そして撮り方で整えた写真は、10年後に見ても、その日の自分のままです。
料金と納品の流れ|レギュラープラン・ピーチプラン
PRICE & DELIVERY
レタッチの料金は、明るさ・色のレタッチが0円、フォト整形が1枚3,300円〜です。この扱いは、レギュラープランもピーチプランも同じです。
撮影料金の目安は、レギュラープランの洋装ロケーション撮影が横浜店182,600円〜、金沢店187,000円〜(60分・100カット以上)、ピーチプランの洋装ロケーション撮影が横浜店59,400円〜です。ピーチプランは試着・延期保証(5,500円)・移動費・ロケーション申請料が別途になるため、「〜」の幅が大きくなります。オプションの一覧は横浜店の洋装レギュラープランのページで公開しています。
追加費用の全体像は、前撮り・フォトウェディングの料金の記事にまとめています。レタッチ・加工代は、その中の追加費用のひとつです。
納品は、撮影後にセレクトと明るさ・色のレタッチを経て、オンラインでダウンロードしていただく形です。お渡しまでの時期は、プランによって異なります。申込から納品までの全体の流れは、前撮り・フォトウェディングの準備の流れの記事でご覧ください。

プランの中身や各店のロケーションは、店舗ページでそのまま公開しています。気になる部分の相談は、申込前でも受けています。
よくある質問|ウェディングフォトのレタッチと加工
FAQ
ウェディングフォトのレタッチはどこまでやってもらえますか?
明るさ・色の補正は全カットに行い、追加料金はかかりません。顔や体の形を変えるフォト整形は、希望する写真だけ1枚3,300円〜でお受けしています。フォトジェリッシュでは、見たままに近いフラットな明るさ・色で納品するのが基本で、フォト整形の前に、撮り方で解決することを先にご提案しています。
フォトウェディングで小顔や腕を細くする加工はできますか?料金はいくらですか?
できます。小顔、腕を細く、美肌、フェイスラインの調整などは、レタッチ(フォト整形)のオプションとして1枚3,300円〜です。全カットではなく、納品後に「この写真のここを」と1枚ずつ指定していただきます。1か所なら1枚3,300円が目安で、複数の箇所や難しい背景では上がることがあります。金額は作業の前にお伝えします。
前撮りの写真をレタッチなしで納品してもらえますか?
フォトジェリッシュの標準の納品が、顔や体に手を入れない形です。明るさ・色だけを見たままに近いフラットな状態に整えて、全カットお渡しします。カメラから出たままの未調整データではなく、その場で見えていた明るさと色に整えた写真です。
前撮りの写真は加工してくれますか?追加料金はかかりますか?
明るさ・色の補正は、追加料金なしで全カットに行います。顔の輪郭や体のラインを変える加工(フォト整形)は、希望する写真だけに1枚ごとの追加料金がかかります。頼まない限り、顔や体には手を入れません。
レタッチした写真を元に戻すことはできますか?
小顔や腕細などのフォト整形をかけた1枚を、元の形に戻すことはできません。元の写真はお手元に残ります。強い色味を当てた写真をフラットに戻すことも難しいため、フォトジェリッシュは全カットをフラットな明るさ・色で納品し、後からおふたりが好みで足せる状態にしています。
納品後に「この写真だけ直してほしい」と頼めますか?
頼めます。納品された写真を見てから、直したい写真と場所を店舗のLINEで伝えてください。フォト整形として、枚数単位でお受けします。撮影前に気になる部分を伝えていただければ、撮り方で先に解決できることが多いので、まずはそちらをご提案しています。
明るさと色は、全カット整える。顔や体を変える加工も、1枚ずつできる。でもその前に、撮り方で解決できることがたくさんある。この3つだけ覚えて、あとは気になるところを撮影前に教えてください。撮り方で、答えます。
その日のふたりを、そのまま残します。
「ここが気になる」という相談は、撮影前に店舗のLINEで受けています。保存した画像を送っていただくだけでも、どう撮るかの答えが見つかります。
