軽井沢の旧軽井沢、三笠通りの先に建つ「旧三笠ホテル」は、1905年(明治38年)に竣工した木造の純西洋式ホテルです。1980年に国の重要文化財に指定され、約5年におよぶ保存修理工事を経て、2025年10月に一般公開が再開されました。白い窓枠と濃い色の外壁のコントラスト、吹き抜けの中央階段、アーチ窓から差し込むやわらかな光。設計から施工まですべて日本人の手でつくられた明治の洋館が、修理を経てそのまま残る空間で、洋装の前撮り・フォトウェディングを撮影できます。旧三笠ホテルでのフォトウエディングは提携先企業のみが行えるロケーションで、フォトジェリッシュは提携先として撮影をご案内しています。
旧三笠ホテルとは
旧三笠ホテルを建てたのは、若狭国佐柿(現在の福井県美浜町)出身の実業家・山本直良です。軽井沢の土地を父から譲り受けて牧畜を始めたものの、冷涼な気候で経営が立ちゆかず、別荘地の分譲とホテル建設へと舵を切りました。1904年(明治37年)に着工し、翌1905年(明治38年)に竣工。上棟式は同年3月、山本は36歳でした。
設計は岡田時太郎。日本近代建築の父と呼ばれる辰野金吾の門下生で、ロンドン大学で建築を学んだ人物です。工事を監督したのは、山本が定宿にしていた万平ホテルの主人・佐藤万平。棟梁は地元で別荘建築を手がけていた小林代造と、弟の孝七が務めました。つまり三笠ホテルは、設計から施工まですべて日本人の手でつくられた本格的な西洋式ホテルです。
1906年(明治39年)5月に営業を開始。客室は30室で、宿泊料は一等12円・二等8円・三等5円。当時の一般的な旅館が1泊1〜2円だったことを思えば、相当な高級ホテルでした。宿泊客は大正時代の半ばまで外国人が大半を占め、その出身国は18か国以上。日本人では乃木希典、渋沢栄一、西園寺公望、徳川圀順、団琢磨、伏見宮博恭王らが宿泊台帳に名を連ねています。ホテルのロゴは、山本の妻・愛子の弟である画家・有島生馬のデザイン。三つの笠とMikasa Hotelの頭文字を組み合わせた意匠で、いまも館内の各所で目にすることができます。
1970年(昭和45年)にホテルとしての営業を終え、1980年(昭和55年)5月31日に国の重要文化財(建造物)に指定。指定書には「木造、建築面積五一三・六二平方メートル、二階建、玄関附、八角塔屋付、スレート葺」と記されています。2020年1月から2025年3月にかけて耐震補強を含む保存修理工事が行われ、ホテルとしての機能が整った大正末期から昭和初期の姿に復原されました。2025年10月1日に一般公開を再開し、館内にはカフェとミュージアムショップも新設されています。いま館内で目にする空間は、大正から昭和のはじめにかけての三笠ホテルの姿です。
旧三笠ホテルで撮れる写真の雰囲気
旧三笠ホテルでは、洋館の外観を大きく入れた引きのカットから、中央階段や窓辺を使った室内のカットまで、一箇所で雰囲気の違う写真を残せます。代表的な3つの撮り方をご紹介します。
洋館の外観を背景にした
引きの一枚
左右に翼を広げたような正面外観は、旧三笠ホテルでもっとも分かりやすい一枚になります。白い窓枠の細かな装飾と濃い色の壁がつくるコントラストは、白いウェディングドレスをくっきりと浮かび上がらせます。少し引いた構図で建物の全景を入れれば、「軽井沢のあの洋館で撮った」と一目で伝わる写真になります。
中央階段と吹き抜けを
使った一枚
館内の見せ場は、玄関から続く中央階段です。木の手すりと吹き抜け、天井からさがる照明。階段の上から見下ろす構図ではドレスのトレーンが階段に沿って広がり、下から見上げる構図では吹き抜けの高さが出ます。洋館ならではの高低差を使った、屋外のロケーションでは撮れないカットです。
窓辺の自然光で撮る
やわらかな一枚
館内にはアーチ窓や大きな上げ下げ窓が多く、レースのカーテン越しにやわらかい光が入ります。照明を足さず自然光だけで撮ると、明治の建具の質感とドレスの素材感がそのまま出ます。窓の外の緑が背景に入るので、屋内でありながら軽井沢らしさも一緒に残せます。
旧三笠ホテルのロケーションの様子です。外観・ロビー・中央階段・廊下など、実際に撮影で使える場所を撮り下ろしました。どの場所でどんな写真が撮れそうか、イメージづくりにお使いください。
撮影の前に知っておきたい、旧三笠ホテルの見どころ
館内の展示では、この建物がどうつくられ、どう変わってきたかが詳しく紹介されています。知っておくと構図の選び方が変わる、建物の見どころを4つ挙げます。なお敷地の一角には「三笠ホテル浴室遺構」の表示もあります。曳家される前、建物が現在より南側にあった時代の浴室の跡で、2025年の工事中に見つかり、いまは保護のため埋め戻されています。
柱と梁が表に出た
「スティック・スタイル」
外観をよく見ると、柱や梁といった骨組みが壁の表面にそのまま線として現れています。これは「スティック・スタイル」と呼ばれる意匠で、明治期の洋風建築の特徴のひとつ。白い線が濃い色の下見板の上を走るので、引きの構図でも画面が単調になりません。この線に対してどう立つかで、写真の印象が変わります。
車寄せが
2か所ある
正面中央のバルコニー付きの車寄せと、東側の切妻屋根の車寄せ。保存修理にともなう解体調査と古写真・古図面の調査によって、時代の違うこの2つの車寄せがあったことが分かり、令和の工事で両方が忠実に復原されました。どちらも屋根があるので、雨や強い日差しの日でも撮影ポジションとして使えます。
左右対称に見えて
じつは非対称
建物は南を向いた凹型の平面で、正面中央に玄関があるため一見きれいな左右対称です。ところが西面の北端には多角形の張り出しがあり、実際には非対称。正面からはシンメトリーの一枚を、横に回れば表情の違う一枚を。同じ建物のまま構図を変えられます。
屋根の石と
外壁の色
屋根は石を薄く板状に加工した天然スレート葺で、八角の塔屋が載っています。令和の修理で当初の姿に戻され、一部には東日本大震災で被災した宮城県石巻市雄勝産の石が使われました。外壁の濃い色は大正末期に経営者が変わったときのもの。この濃い壁と白い窓枠のコントラストが、ウェディングドレスの白をくっきりと見せてくれます。
旧三笠ホテルで前撮り・フォトウェディングが選ばれる理由
軽井沢には洋装の前撮りができるロケーションがいくつもありますが、その中でも旧三笠ホテルには「重要文化財の洋館で、屋内外どちらも撮れる」という他にない強みがあります。ここでは4つの理由をご紹介します。

明治の洋館が
そのまま残っている
旧三笠ホテルは、明治期の木造洋館が当時の姿のまま残る数少ない建物です。2025年までの保存修理工事で細部まで手が入り、白い窓枠の装飾や建具、床、階段の手すりに至るまで、つくられた当時の質感が生きています。セットや複製では出せない本物の空気感が、写真の背景にそのまま写り込みます。
洋館ならではの
中央階段という見せ場
玄関ホールから2階へ続く中央階段は、この建物のいちばんの見せ場です。木の手すり、吹き抜け、天井の照明が一枚の中におさまり、階段にドレスの裾を広げるだけで絵になります。屋外のロケーションでは撮れない構図が、一箇所で何通りも生まれます。


屋内なので
天候に左右されにくい
軽井沢は夏の夕立や秋の冷え込みなど、当日の天気が読みにくいエリアです。旧三笠ホテルは外観だけでなく、ロビー・中央階段・廊下・貸室が撮影の対象になるため、雨の日でも館内で撮影を進められます。「天気が心配で日程を決めきれない」というお二人でも、予定を立てやすいロケーションです。
誰でも撮れる場所では
ないという希少性
旧三笠ホテルでのフォトウエディングは、施設の提携先企業のみが行えます。一般の見学に伴う撮影とは扱いが異なり、事前の申請をしたうえで撮影に入ります。裏を返せば、同じ場所で撮った写真が世の中にあふれることがないということ。「人とかぶらない場所で撮りたい」というお二人に選ばれています。

旧三笠ホテルの撮影におすすめの衣装
濃い色の外壁に白い窓枠、飴色の床と木の手すり。旧三笠ホテルは色の情報が落ち着いているぶん、ウェディングドレスのシルエットが素直に出る空間です。ここでは、洋館での撮影におすすめの衣装と小物をご紹介します。衣装選びに迷ったら、建物の雰囲気に合わせてスタッフがご提案することもできます。
旧三笠ホテルの撮影が向いているお二人
旧三笠ホテルでのフォトウェディングは、どんなお二人に向いているのでしょうか。ここでは、洋館での撮影を選ばれることが多い4つのタイプをご紹介します。当てはまるものがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
クラシカルな世界観が
好きなお二人

天候に左右されず
撮影したいお二人

人とかぶらない場所を
探しているお二人

旅行を兼ねて
軽井沢で撮りたいお二人

旧三笠ホテルの撮影と一緒に検討したい内容
旧三笠ホテルでの撮影は、館内だけで完結させることも、軽井沢の屋外ロケーションと組み合わせることもできます。「どこまでやるか」をお二人のペースで決められるのが、このロケーションの使いやすさです。
フォトウェディング・前撮り
屋外ロケとの組み合わせ
ご家族との記念撮影
フォトジェリッシュ軽井沢店から旧三笠ホテルまでのアクセス
旧三笠ホテルは、旧軽井沢の三笠通りの突き当たりに建っています。フォトジェリッシュ軽井沢店は南軽井沢の発地にあり、お支度を終えてから車で移動する流れが基本です。撮影時間だけでなく、支度と移動の時間も含めて一日を組み立てることが大切になります。
もっと読む
フォトジェリッシュ軽井沢店からの移動の目安
フォトジェリッシュ軽井沢店(長野県軽井沢町大字発地175-4 1F 3Reux内)から旧三笠ホテルまでは、軽井沢駅前を経由して旧軽井沢方面へ向かうルートで、お車で20分前後が目安です。ハイシーズンの旧軽井沢周辺は渋滞することがあるため、時間には余裕を持って進行します。
お車で向かう場合
旧三笠ホテルは軽井沢駅から約3.3km、三笠通りを北へ進んだ先にあります(館内展示の資料による)。上信越自動車道の碓氷軽井沢ICからは13.2km、車で約25分です。施設には乗用車25台・大型バス1台・車いす専用2台の駐車場があり、エントランス門前には駐輪場もあります。衣装や荷物、ご家族の同行も含めて、無理のない移動方法を選ぶことで当日の負担を減らせます。
公共交通機関で向かう場合
JR軽井沢駅からは草軽交通の路線バスが運行しています。ただし季節によって運行便と時刻表が変わるため、バスでお越しになる場合は事前に最新の時刻表をご確認ください。ご家族が別行動で現地に向かわれる場合は、集合場所と到着時間をあらかじめ決めておくと安心です。
旧三笠ホテルでの撮影の当日の流れ
旧三笠ホテルでの撮影は、フォトジェリッシュ軽井沢店でのお支度から始まり、移動、館内・外観での撮影へと進みます。ヘアメイク・お着付けから撮影、お着替えまでを含めた所要時間は、おおむね4〜5時間が目安です。衣装・小物・ヘアメイクはすべてこちらでご用意しますので、手ぶらでお越しいただけます。
もっと読む
まずはフォトジェリッシュ軽井沢店で、ヘアメイクとお着付けを行います。 衣装や小物を整えたうえで、旧三笠ホテルへ移動します。
お支度後、旧軽井沢方面へ向けて移動します。 ハイシーズンは周辺が混み合うため、余裕を持ったスケジュールで進行します。
到着後、まずは外観からの撮影です。 左右に広がる正面のファサードや車寄せ、木立を入れたカットなど、建物の全景が分かる一枚を押さえます。
続いて館内へ。 中央階段や廊下、窓辺の自然光を使ったカットを撮影します。 一般の来館者の見学が優先されるため、スタッフの案内に沿って進行します。
ご希望に応じて、雲場池やタリアセンなど軽井沢の屋外ロケーションでの撮影も組み合わせられます。 撮影終了後は店舗に戻り、お着替えをして解散となります。
旧三笠ホテルで選べる撮影プラン
旧三笠ホテルでの撮影は、軽井沢の屋外ロケーションもあわせて楽しむ「洋装ロケプラン」が基本になります。館内での撮影に加えてチャペルでのカットも残したい場合は、「チャペル洋装プラン」と組み合わせてご案内することもできます。お二人のイメージと一日の流れに合った内容をお選びください。
各プランには、レンタルウェディングドレス・ヘアメイク・お着付け・撮影・データが含まれます。旧三笠ホテルで撮影する場合は、これに加えて施設への撮影使用料と入館料が別途必要です。また、追加の衣装やアルバム、屋外ロケーションを複数まわる場合にも別途費用が発生することがあります。含まれるもの・別途になりうるものは、ご相談時に金額まではっきりご案内します。
ご相談・ご予約について
軽井沢でのフォトウェディング・前撮りのご相談、ご予約を承っています。 来店相談、オンライン相談、公式LINEでのご相談にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
旧三笠ホテルの基本情報
旧三笠ホテルは、軽井沢町が所有し、株式会社日比谷花壇が指定管理者として運営する重要文化財です。一般の来館者の見学が優先される施設のため、撮影は事前の申請と施設との調整のうえで行います。撮影できる場所や時間帯、当日の進め方については、ご相談時にあわせてご案内しています。
所在地 〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢1339番地342
最寄駅 JR軽井沢駅(旧軽井沢・三笠通り方面/草軽交通の路線バスあり・季節により運行便と時刻表が変わります)
駐車場 乗用車25台・大型バス1台・車いす専用2台(駐輪場20台)
開館時間 9:00〜17:00(最終入館16:30)/休館日 水曜・年末年始(12月28日〜1月3日)
雨天時撮影 可(ロビー・中央階段・廊下・貸室など館内での撮影が申請の対象です)
撮影可否 フォトウエディングは施設の提携先企業のみ可能。フォトジェリッシュは提携先として撮影をご案内しています(撮影には事前の申請と、施設への撮影使用料が必要です)
入館料 一般(高校生以上)1,000円/小学生・中学生 500円
※20名以上の団体は各100円引き、軽井沢町民は各半額
施設名 重要文化財 旧三笠ホテル
所有 軽井沢町/指定管理者 株式会社日比谷花壇
公式サイト kyu-mikasa-hotel.jp
施設代表 0267-48-6341(撮影のご相談・申請はフォトジェリッシュ軽井沢店が承ります)
ご予約・ご相談 フォトジェリッシュ軽井沢店
旧三笠ホテルの撮影でよくある質問
旧三笠ホテルでのフォトウェディングについて、お客様からよくいただくご質問をまとめました。ここにない疑問やご不安があれば、お気軽にお問い合わせください。
もっと読む
旧三笠ホテルで前撮り・フォトウェディングはできますか?
撮影できます。ただし旧三笠ホテルでのフォトウエディングは、施設の提携先企業のみが行えることになっています。フォトジェリッシュは提携先として撮影をご案内していますので、当社にご相談ください。撮影日が決まりましたら、こちらで施設への撮影許可申請を行います。
雨の日でも撮影できますか?
はい、可能です。旧三笠ホテルは外観だけでなく、ロビー・中央階段・廊下・貸室といった館内も撮影の対象になります。雨や雪の日でも館内のカットを中心に撮影を進められるため、天候による延期の心配が少ないロケーションです。
撮影にかかる費用は、プラン料金のほかに何が必要ですか?
プラン料金に加えて、施設への撮影使用料と入館料(一般1,000円/小中学生500円)が必要です。撮影使用料は撮影時間によって変わり、時間の見込みも施設との相談で決まります。ご相談の際に、プラン料金とあわせた総額でご案内しますので、あとから金額が増えることはありません。
家族や友人も一緒に撮影できますか?
ご参加いただけます。ただし旧三笠ホテルは一般の来館者の見学が優先される施設で、当日の来館人数を事前に施設へお知らせする必要があります。ご家族の同行を予定されている場合は、ご相談の段階で人数をお伝えください。
三脚やレフ板、ドローンは使えますか?
三脚は、足元を保護したうえで使用できます。ドローンの飛行は禁止されています。また館内の電源を撮影のために使うことはできず、部屋の扉を閉め切っての撮影も不可です。重要文化財ですので、カーテンや窓・壁・調度品に触れたり、展示物を動かしたりすることもできません。当日はこれらの遵守事項に沿って進行します。
撮影は何時ごろになりますか?
開館時間は9:00〜17:00(最終入館16:30)、休館日は水曜と年末年始です。撮影可能な時間帯は施設との相談で決まり、一般の来館者の見学が優先されます。イベントや団体見学の予定がある日は撮影をお受けできない場合もあるため、日程は早めにご相談ください。
どこを撮ると「旧三笠ホテルらしい」一枚になりますか?
外観なら、正面中央の車寄せを入れた引きのカットです。柱や梁を壁の表面に見せる「スティック・スタイル」の白い線と、濃い色の下見板とのコントラストが、この建物のいちばんの特徴になっています。館内なら中央階段。玄関ホールから2階へ上がる主階段は建築当初から中央にあり、時代ごとの改装を経ても位置が変わっていません。そこに窓辺のカットを一枚加えると、外の緑が入って軽井沢らしさが出ます。
衣装は持ち込みできますか?レンタルはありますか?
フォトジェリッシュでは、プラン料金にレンタルウェディングドレスが含まれています。また、お持ち込みの方は割引にて対応しています。
旧三笠ホテルでの前撮り・フォトウェディングをご検討の方へ
旧三笠ホテルは、明治の洋館がそのまま残る重要文化財で、軽井沢の中でも撮影できる機会が限られたロケーションです。外観の引きのカットから中央階段、窓辺の自然光まで、一箇所で雰囲気の違う写真を残せます。天候に左右されにくいのも、遠方から訪れるお二人にとって大きな安心材料です。軽井沢エリアでの前撮り・フォトウェディングをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ご相談・ご予約について
軽井沢でのフォトウェディング・前撮りのご相談、ご予約を承っています。 来店相談、オンライン相談、公式LINEでのご相談にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。



















