【ヴァージンロード(バージンロード)ってなに?】

日本で教会式の結婚式において、どの会場にも「必ず」と言っていいほど 『バージンロード』ってありますよね。
このバージンロードが、結婚式という儀式のなかでは感動の中心となる存在といっても過言ではないでしょうか。
場合によっては
「扉の外はお母様のお腹の中で、扉が開くことによって生まれて来た新婦。
お父様と一緒に一歩一歩確実に歩み(ウェディングステップ)、新郎の元へと近づいて行き、
最後はふたりが神様の前で永遠に結ばれることを誓うのです」
という演出でアナウンスをされる会場もあります。
新郎、新婦、お父様、リングボーイやフラワーガールなど、
基本的にそういった役割の人以外の列席者はヴァージンロードに立ち入ったり踏んだりすることは許されません。
というイメージがないですか?
そこそも、バージンロードとはなんでしょうか。Wikipediaで調べてみました。
『バージンロード、ヴァージンロードは、キリスト教式の結婚式において、結婚式場の入り口から祭壇に至る通路およびそこに敷かれる布を指す、日本の結婚式場業界が名付けた和製英語である。英語では結婚式場の通路であることを明確にする場合はwedding aisleを使用する[1]。ただし教会建築で単にaisleといった場合は側廊のこととなる。』(Wikipedia より)
「!!!?えっ?正式な英語じゃないの!?」
と思った人もいるのではないでしょうか。
そう、バージンロードは、日本人が作った英語です。
『バージンロード』という言葉は日本以外で存在しない、いわゆる和製英語なのです。
ということは、ヴァージンロードに関する物語もすべて日本人が創りだした俗説なのです。
ちなみに、海外では、ウェディングロード、センターロードまたはアイルなどと呼ばれます。
カトリック教会では赤い絨毯、プロテスタント教会では白い布を用いる事もあります。
ただ、やはり日本人には根付いた俗説でもあるので、
とくにフォトグラファーたちは写真を撮るときはなるべく足の裏を付けないように気を使っています。
結婚写真は、そういった知識を持ち合わせた上でとくに気を使わなければならない撮影なのです。