3歳男の子の被布、抱っこではじまる一日|石浦神社の秋詣|金沢の出張撮影レポート

絵馬が並ぶ通路に立つ3歳の男の子の全身、深緑と生成りの着物|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)

2022年10月下旬、金沢・石浦神社。3歳の男の子の七五三を撮影しました。衣装は深緑と生成りの太い矢羽根の着物に、薄い若草色の被布コート。赤やピンクが定番の3歳の装いのなかで、ちょっと珍しい配色です。歩いて、抱っこされて、また歩いて——3歳の一日は、そういうリズムでできていました。その丸ごとを写真とともにお届けします。

目次

「秋詣」の提灯がさがる、10月下旬の石浦神社

金沢市本多町、兼六園のすぐそばに鎮座する石浦神社。この日は10月下旬とは思えないほど日差しが強く、玉砂利の上に木々の影がくっきりと落ちていました。境内の緑はまだ濃く、紅葉にはもう少し。それでも鳥居のわきには紅葉の絵が描かれた「秋詣」の白提灯がさがっていて、季節はちゃんと進んでいるのだと教えてくれます。お母様と、ご家族お一人。3人でのお参りに、フォトジェリッシュ金沢がご一緒しました。

授与所の前で袋を高く掲げて歩く3歳の男の子、深緑と生成りの着物|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
袋を高くかかげて、授与所の前を一歩。
撮影概要
撮影日
2022年10月下旬(晴天・「秋詣」の時期)
撮影場所
石浦神社(石川県金沢市)+お支度の部屋
主役
3歳の男の子
衣装
深緑×生成りの矢羽根の着物+薄い若草色の被布コート

お菓子ではじまった、支度の時間

この日のはじまりは、神社ではなく支度の部屋でした。3歳の男の子にとって、着物を着るというのは「よくわからないことを、じっと立ったまま我慢する時間」です。腕を通して、紐を結んで、被布をかぶせて。大人にとっては数分でも、本人には長い。

そこで登場したのが、お菓子でした。テーブルの上の袋に手を伸ばして、こちらを見ながら「これ、たべていい?」の顔。もう半分は着せ終わっていて、若草色の被布の襟もとに、紺地に赤とんぼの飾りボタンがふたつ並んでいます。機嫌をとる、というと少し身も蓋もないけれど、3歳の支度はだいたいこうして進みます。うまくいった日は、ちゃんと写真にも残る。

お母様は淡いピンクからクリームへ流れる地に小花の刺繍が入った訪問着。編み込んだ髪に金のかんざしを添えて、支度のあいだじゅう、しゃがんだり立ったりしながら息子さんに付き合っていらっしゃいました。手のひらの小さなお菓子を「見て」と差し出すやりとりが、この日いちばん最初の親子のカットになりました。

横にスワイプして見る

洋室のソファでお菓子に手を伸ばす3歳の男の子、深緑の着物と若草色の被布|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
「これ、たべていい?」——支度の合間のひとこま。
訪問着姿の母と向かい合い手元のものを見せる3歳の男の子、深緑の着物|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
手のなかのものを、ちいさく見せて。

「秋詣」の境内へ。抱っこではじまる一日

石浦神社に着いて、まず目に入ったのが鳥居のわきの白提灯でした。紅葉の絵と「秋詣」の三文字。境内の木々はまだ青々としていて、写真のなかに紅葉はほとんど写り込みません。それでも提灯がひとつあるだけで、「秋のお参りに来たのだ」という空気が生まれます。金沢の10月下旬は、そういう季節の折り返し地点にあります。

そして、3歳の一日はここから抱っこではじまりました。草履は履きなれない。玉砂利は歩きにくい。石段もある。だから移動はほとんどお母様の腕の中です。朱の鳥居が連なる石段を下りてくるところも、抱かれたまま。腕の中から、通り過ぎていく鳥居をじっと見上げていました。

七五三の撮影というと「立って、こっちを見て、はい笑って」を想像されるかもしれませんが、3歳ではそれが最初から成立しないことのほうが多い。だから私たちは、抱っこされている時間そのものを撮ります。抱かれたままの視線の高さ、腕にあずけた身体の重み。あとから見返したときに、いちばん「3歳だったころ」を思い出させてくれるのは、たいていそういう写真です。

社殿を見上げると、金文字の扁額と、その下にぐるりと張られた紫の幕。木彫りの雲や花の意匠が、まっすぐな日差しで陰影を濃くしていました。主役が写っていないカットも、あとで「あの日の場所」を思い出すための大事な一枚になります。

紅葉が描かれた「秋詣」の白提灯と石鳥居、石浦神社の境内|金沢の七五三出張撮影
「秋詣」の提灯が、鳥居のわきに。
朱の鳥居が連なる石段を母に抱かれて下りる3歳の男の子とご家族|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
鳥居のトンネルは、抱っこでくぐる。
「石浦神社」の扁額と社殿の木彫り、紫の幕|金沢の七五三出張撮影
金文字の扁額と、紫の幕。

拝殿で、ご祈祷を待つ時間

受付をすませると、拝殿に上がってご祈祷を待ちます。七五三の季節の土日ですから、待っているのは一組だけではありません。畳に腰を下ろして、番が来るのを待つ。この「待つ時間」が、3歳にはなかなかの難所です。

正面には朱の絨毯が敷かれ、白い装束の巫女さんが太鼓のそばに静かに立っています。天井から下がる提灯、柱に彫られた獅子、掲げられた木札。目に入るものは多いのに、じっとしていなければいけない。抱っこされたまま、お母様の袖をにぎったり、あちこちを見回したり。声を出しかけては、ちいさく口をおさえて。

ご祈祷そのものの様子は、神社ごとに撮影の決まりがあります。石浦神社では祝詞のあいだの撮影を控えることになっているため、私たちはご祈祷の前後に時間を集中させて撮影します。だから「待っているあいだ」と「終わったあと」が、この日の写真の中心になりました。手続きや当日の段取りは、私たちのほうで神社と調整しますので、ご家族はお子さまのことだけを見ていてくださって大丈夫です。

そして、ご祈祷が終わって外に出た瞬間の解放されっぷりといったら。急に声が大きくなって、腕の中で身体をよじって、笑いはじめる。あの切り替わりの早さが、3歳です。

深緑と若草。赤が定番のなかで、この配色

3歳の七五三というと、赤やピンクの被布を思い浮かべる方が多いと思います。実際、店頭に並ぶのもその系統が中心です。今回の衣装は、そこからひとつ外れた配色でした。

着物は、深緑と生成りの太い矢羽根。縦に流れるストライプが立涌のようにゆらいで、光が当たると緑がぐっと深くなります。その上に重ねるのが、薄い若草色の被布コート。同系色でありながら、明度をはっきり分けているので、重ねたときにお互いを消しません。境内の濃い緑のなかに立っても沈まず、玉砂利の赤茶けた地面の上ではくっきり浮かび上がる。着せてみてはじめてわかる相性でした。

被布の胸には、金の角をもつ兜の刺繍。まわりに毬と花があしらわれています。この兜は、真正面から見ると被布のポケットの陰に半分隠れてしまうのですが、真上から見下ろすとちょうど中央にきれいに収まる。だからカメラを頭の上まで持ち上げて、見下ろす角度で一枚撮りました。襟もとの飾りボタンは紺地に赤とんぼ。ふたつ並んだ小さな丸が、そのまま秋の記号になっています。

足もとは白い鼻緒の草履。胸の前で結ばれた白い兵児帯風の結びと、斜めがけの黄緑の紐。細かいところまで見ていくと、この装いは「男の子の被布」というだけで一冊の見本帳になりそうです。

真上から見下ろした若草色の被布コート、兜と毬の刺繍・赤とんぼの飾りボタン|3歳男の子の七五三(石浦神社・金沢)
真上から見ると、兜の刺繍がまんなかに。
絵馬の下で両手を広げて笑う3歳の男の子、深緑と生成りの着物|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
両手をいっぱいに広げて、いち・に・さん。
境内で声を上げて笑う3歳の男の子、深緑と生成りの着物|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
何かがツボに入って、大笑い。

境内をひとまわり。授与所から、おみくじの結び所まで

ご祈祷を終えて社殿の前へ。紫の幕の下で、3人そろって一枚。抱っこされたままの主役をはさんで、ご家族の顔がゆるみます。七五三の写真は主役ひとりのものだと思われがちですが、この日いちばん「よかったね」という空気が濃かったのは、じつはこのカットでした。

授与所で袋を受け取ってからは、少しだけ自分の足で。透明の袋に入った細長い授与品を両手で抱えて、玉砂利の上をゆっくり歩きます。草履はやっぱり歩きにくいのですが、「自分で持っている」という誇らしさが勝ったようで、しばらくご機嫌でした。途中から楽しくなってきたのか、袋を頭の上まで高く掲げて、笑いながらこちらへ歩いてくる。あの一枚が、この日の代表カットになりました。

境内をぐるりとまわると、絵馬がぎっしり吊るされた朱の通路があります。丸い絵馬、四角い絵馬、それぞれに願いごとが書かれていて、天井いっぱいに揺れている。その下に立つと、着物の緑がいっそう映えました。両手を広げてこちらを見上げてくるので、しゃがんで、さらに下から。ローアングルで見上げると、3歳はいつもより堂々として見えます。

最後はおみくじの結び所へ。白い紙が何百と結ばれた棚の前で、手のひらの上の小さなものをじっと覗きこんでいました。何を握っていたのかは、正直わかりません。ただ、大人が「そろそろ行こうか」と言うまでのあいだ、その手のひらだけが世界のぜんぶになっているような時間でした。3歳の集中は短くて、深い。

紫の幕がかかる社殿前で3歳の男の子を抱くご家族3人|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
紫の幕の下で、三人そろって。
授与品の袋を両手に持ち玉砂利の上を歩く3歳の男の子|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
袋を抱えて、自分の足で歩き出す。
白いおみくじが結ばれた結び所の前で見上げる3歳の男の子|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
結ばれたおみくじを、じっと見上げて。
手のひらの小さなものをのぞきこむ3歳の男の子、深緑と生成りの着物|石浦神社の七五三出張撮影(金沢)
手のひらのなかを、そうっとのぞきこむ。

七五三の衣装レンタル・着付けについて(3歳の被布)

3歳の被布は、着物の上に袖のない上着を重ねる装いです。帯をきつく締めないので、着ているお子さまの負担が軽く、はじめての和装にも向いています。今回のように深緑や若草といった落ち着いた配色を選ぶと、赤やピンクとはまったく違う印象になりますし、背景が濃い緑の境内でも人物が沈みません。男の子の被布には兜や鷹、宝づくしといった柄が多く、刺繍の細かさで選ぶのも楽しい方法です。

フォトジェリッシュでは衣装レンタル・着付け・ヘアセット・撮影データまでぜんぶ込みでご用意しています。衣装は事前にお選びいただけますので、手ぶらでお越しください。3歳のお子さまは支度そのものが山場になりますから、飲みものや好きなお菓子だけ持ってきていただけると、当日がぐっと楽になります。

フォトグラファーより

3歳の撮影で私がいちばん気をつけているのは、「歩かせようとしないこと」です。この日も移動の9割は抱っこでした。だからカメラの位置を先に決めて、抱っこされたまま通り過ぎる一瞬を待つ。そして下ろした直後の数十秒に、いちばんいい表情が出ます。歩けない日も、ぐずった日も、それごと残しておくと、10年後にいちばん笑える写真になります。

この撮影が叶うプラン

衣装・着付け・ヘアセット・撮影・おでかけまで、ぜんぶ込みで追加料金なし。神社への届出手続きもおまかせください。料金は横浜・金沢どちらの店舗でも共通です。

ぜんぶ込み・追加料金なし
3歳の七五三¥88,000税込・ぜんぶ込み
  • 衣装レンタル
  • 着付け
  • ヘアセット
  • 撮影データ
  • 神社への届出
  • おでかけ撮影

撮影場所:石浦神社について

石浦神社は金沢市本多町、兼六園や金沢21世紀美術館にほど近い場所に鎮座しています。境内はコンパクトにまとまっていて、社殿・朱の鳥居が連なる石段・絵馬の通路・おみくじの結び所と、撮影に向く場所が短い動線の上に並んでいるのが特徴です。3歳のように長く歩けないお子さまにとって、この「移動が短くて済む」というのは想像以上に大きな利点でした。

秋には「秋詣」の提灯が境内にさがり、10月下旬でもまだ緑が濃く残ります。紅葉を背景にしたい場合は、11月中旬以降を目安にご相談ください。撮影は届出制で、当社が手続きを承ります。ご祈祷中の撮影可否など神社ごとの決まりは事前にご案内しますので、安心してお任せください。

撮影スポットとしての石浦神社
所在地
石川県金沢市本多町3-1-30
アクセス
JR金沢駅東口バスターミナルからバスで約20分、「広坂・21世紀美術館(石浦神社前)」下車すぐ。兼六園のそば
見どころ
紫の幕がかかる社殿、朱の鳥居が連なる石段、絵馬の通路、おみくじの結び所
秋の様子
10月下旬は緑が濃く「秋詣」の提灯が境内に。紅葉は11月中旬以降が目安
撮影
届出制(当社が手続きを代行します)/ご祈祷中は撮影を控え、前後の時間に撮影します

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七五三の前撮り よくある質問

3歳で、まだ長く歩けません。神社での撮影はできますか?

できます。今回の撮影も、移動のほとんどは抱っこでした。抱っこされたままのカットも大切な一枚として撮影しますし、移動距離が短くて済むよう、撮影スポットの順番をあらかじめ組んでからご案内します。歩けなくても撮影は成立しますので、ご心配なくお越しください。

男の子の被布は、赤やピンク以外の色も選べますか?

はい。今回のように深緑の着物に薄い若草色の被布を合わせるなど、落ち着いた配色もお選びいただけます。ご用意している衣装は時期によって変わりますので、ご希望の色味があれば早めにお伝えください。実際にお子さまに合わせてから決めていただけます。

ご祈祷を受けている最中も撮影してもらえますか?

ご祈祷中の撮影可否は神社ごとに決まりがあります。石浦神社では祝詞のあいだの撮影を控えることになっているため、ご祈祷の前後の時間に撮影を集中させています。拝殿に上がって待っている時間や、ご祈祷を終えて出てきた瞬間もお撮りしますので、当日の流れは一通り残ります。

支度のあいだ、子どもがじっとしていられるか心配です。

3歳のお子さまでは、じっとしていられないほうがふつうです。今回もお菓子を食べながらの支度でした。飲みものや食べ慣れたおやつ、お気に入りのおもちゃをお持ちいただいて構いません。支度の時間もそのまま写真として残しますので、むしろ自然な表情が撮れる時間になります。

衣装や着付け、ヘアは料金に含まれますか?

フォトジェリッシュは衣装レンタル・着付け・ヘアセット・撮影データ・神社への届出までぜんぶ込みです。3歳の七五三は税込88,000円で、追加料金はいただきません。料金は横浜・金沢どちらの店舗でも共通です。

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