白い被布に、黄緑の丸い飾りがふたつ。着物には鷹が翼を広げ、波と笹と宝尽くしが散っています。2024年11月、伊勢山皇大神宮で3歳の男の子の七五三を撮影しました。被布と聞くと女の子の装いを思い浮かべる方が多いのですが、この日の主役は正真正銘の男の子。年下の男の子とじゃれ合いながら、笑って、走って、拳を突き上げた秋晴れの一日をお届けします。
秋晴れの伊勢山皇大神宮へ
2024年11月上旬、横浜市西区の伊勢山皇大神宮。雲ひとつ、と言いたくなるような青空に、白い薄雲がすっと刷かれていました。日差しは強く、参道の石畳は明るく、けやきの枝はもう葉を落としていて、その隣で常緑樹だけが濃い緑のまま。晩秋のこの時期らしい、光と影のはっきりした一日でした。
主役は3歳の男の子。短髪をふんわり整えて、白の被布コートに、黄緑の伊達襟をのぞかせて。手には「祝七五三 伊勢山皇大神宮」と印字された参拝記念の紙袋を提げています。この紙袋、この日いちばんのお気に入りだったようで、走るときも、しゃがむときも、ずっと離しませんでした。

- 撮影日
- 2024年11月9日(晩秋・快晴)
- 撮影場所
- 伊勢山皇大神宮(横浜市西区)
- 主役
- 3歳の男の子
- 衣装
- 白の被布コート/鷹・波・笹・宝尽くしの着物
3歳の被布は、女の子だけのものじゃない
「被布」と聞いて、赤やピンクの、まるい襟の愛らしい上着を思い浮かべる方は多いと思います。実際、七五三の写真をネットで探すと、出てくるのはほとんど女の子。けれど被布は本来、着物の上に重ねる袖のない上着で、男の子にもちゃんと用意があります。
この日の被布は白。丸くふくらんだ被布飾りは、目の覚めるような黄緑で、襟元の伊達襟も同じ色でそろえてありました。白と黄緑、それだけ。潔い配色です。そして被布の下からのぞく着物には、翼をいっぱいに広げた鷹。裾のほうには打ち寄せる波、笹の葉、そして鼓や独楽や巻物に見える宝尽くしの模様が、淡いブルーの地に散っています。強くあれ、と願う鷹。福を集める宝尽くし。男の子の柄です。
袴姿は5歳から、と思われている方も多いのですが、その前の3歳を被布で祝う男の子も少なくありません。着付けの負担が軽く、帯を締めないぶん体がラク。じっとしているのが苦手な年齢には、これがかなり効きます。実際この日も、走っても、しゃがんでも、着崩れて困る場面はありませんでした。
横にスワイプして見る



和傘を持ったら、顔つきが変わった
小物に和傘を出すと、3歳さんの表情はたいてい一段階変わります。この日もそうでした。黒い骨の番傘を肩にかついだ瞬間、それまでのにこにこ顔がすっと引き締まって、あごが上がって、口がへの字に。強い人になったつもりだったのだと思います。ふざけているわけではなく、本人はかなり本気の顔でした。
もう一本、淡いピンクの花模様の和傘に持ち替えると、今度はぱっと笑顔。傘の骨組みが頭の上で広がるのが面白かったのか、開いたり閉じたりを何度も繰り返して、そのたびに笑っていました。玉砂利の上を、傘をかついで歩く後ろ姿。着物の裾が少しめくれて、履き替えたスニーカーがのぞいています。草履で参道を歩いて、遊ぶときはスニーカー。3歳にはそれくらいがちょうどいい。



弟くんと、ずっとじゃれ合っていた
この日は、年下の男の子がずっと一緒でした。1歳前後でしょうか。紺のカーディガンに白い襟のシャツ、白いスニーカー。歩くのがうれしくてたまらない、という足どりで、お兄ちゃんの行くところへどこまでもついていきます。
撮影の途中から、この弟くんが完全に主導権を握りました。石畳の上で走り寄ってきては、被布ごとぎゅっと抱きしめられる。土の段差に並んで腰かけて、どちらからともなく大笑いが始まる。逆光のなか、お兄ちゃんが理由もなく拳を突き上げて、弟くんはそれを見上げてにこにこしている。全部、こちらが「ポーズをとってください」と言う前に起きたことです。
七五三は、主役ひとりの日です。でもきょうだいのいる家では、主役ひとりでいられる時間なんて、そう長くはありません。むしろその「ひとりでいられなさ」こそが、その家のいまの姿だと思うのです。だからこの日は、弟くんを画面から追い出さずに、そのまま撮りました。数年後に見返したとき、被布の柄より先に、ふたりが土の上で笑い転げていたことを思い出すはずです。




木の鳥居の下で、最後のひと笑い
境内の奥、社殿の脇に木の鳥居があります。石鳥居のような堂々とした構えではなく、木肌の見える素朴な鳥居。その下に立ってもらったら、こちらがカメラを構えるより先に、両手を顔に添えて変な顔をしてみせました。3歳の「見て見て」は、だいたいこういう形で出てきます。
最後は玉砂利の上で、真上から。見上げて口を開けて笑ったところに、朝からずっと直らなかった寝ぐせが一本、ぴょんと立っていました。整えようかとも思ったのですが、そのまま撮りました。この日のこの子は、この髪です。


七五三の衣装レンタル・着付けについて(3歳の被布)
フォトジェリッシュでは、3歳の被布・5歳の羽織袴・7歳の四つ身まで、七五三の衣装レンタルをご用意しています。3歳の被布は、男の子向けの柄も女の子向けの柄も揃っていて、この日のような鷹や宝尽くしの着物に白い被布コートを重ねる組み合わせも、事前にお選びいただけます。
着付け・ヘアセット・撮影データまでぜんぶ込みなので、当日は手ぶらでお越しいただけます。3歳の被布は帯を締めないぶん着付けの時間も短く、お子さまの機嫌がいいうちに外へ出られるのも利点です。どんな衣装があるかは、下のページからご覧ください。
3歳の男の子は、こちらの段取りどおりには動いてくれません。だからこの日は、決めたポーズをお願いするのをほとんどやめて、走る先、しゃがむ先にカメラを置いておくことにしました。番傘をかついだときの強気な顔も、弟くんに抱きついた背中も、待っていたら向こうから来てくれたものです。被布の柄をきれいに見せる一枚も残しつつ、いちばん多く撮ったのは、笑っている顔でした。
この撮影が叶うプラン
衣装・着付け・ヘアセット・撮影・おでかけまで、ぜんぶ込みで追加料金なし。神社への届出手続きもおまかせください。
- 衣装レンタル
- 着付け
- ヘアセット
- 撮影データ
- 神社への届出
- おでかけ撮影
撮影場所:伊勢山皇大神宮について
伊勢山皇大神宮は、横浜総鎮守として知られる神社です。桜木町の駅から坂を上がった高台にあり、大きな石鳥居をくぐると広い石畳の参道。玉砂利の広場、木の鳥居、石畳、土の段差と、足元の表情が場所ごとに変わるので、同じ日の撮影でも景色が単調になりません。この日も、参道・玉砂利・木の鳥居・境内の奥と、歩きながら少しずつ場所を移しています。
11月上旬は七五三の本番シーズンで、境内にはお参りのご家族が絶えません。人の流れが途切れる瞬間を待ちながら撮ることになりますが、そのぶん「七五三の日らしい賑わい」も一緒に残ります。撮影は届出制で、当社が手続きを承ります。
- 所在地
- 横浜市西区宮崎町64
- アクセス
- JR・市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩約10分
- 見どころ
- 大きな石鳥居と石畳の参道、玉砂利の広場、境内奥の木の鳥居
- 撮影
- 届出制(当社が手続きを代行します)
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七五三の前撮り よくある質問
3歳の男の子も被布で七五三ができますか?
はい。被布は女の子だけの装いではありません。この日の主役も3歳の男の子で、白の被布コートに鷹や宝尽くしの着物を合わせました。5歳の羽織袴とはまた違う、3歳ならではの姿が残せます。
男の子の被布には、どんな柄がありますか?
鷹や兜、波、笹、宝尽くしなど、力強さや縁起の良さを表す柄が定番です。この日の着物は淡いブルー地に鷹と波、笹、宝尽くしを合わせたもので、被布コートは白、被布飾りと伊達襟は黄緑でそろえていました。
下のきょうだいも一緒に写れますか?
はい。この日も年下の男の子がずっと一緒で、抱き合ったり並んで笑ったりする場面をたくさんお撮りしました。主役だけの一枚と、きょうだいで遊んでいる一枚、どちらも残しておくのがおすすめです。
じっとしていられない年齢でも撮影できますか?
大丈夫です。ポーズを決めきらず、走る先・しゃがむ先にカメラを置いておく撮り方をします。3歳の被布は帯を締めないので着崩れしにくく、動き回っても支障がありません。
伊勢山皇大神宮で出張撮影はできますか?
撮影可否は神社ごとに異なります。伊勢山皇大神宮は届出制で、当社が手続きを承ります。詳しくは伊勢山皇大神宮の七五三ページ、または対応神社の一覧ページをご覧ください。
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