11月の六所神社で、7歳の女の子の七五三を撮影しました。生成りの地に赤い菊と桜が咲く四つ身、背には朱の大きな飾り結び。手水舎では言われる前に手を清めて、目を閉じて一礼。そのあとは池の錦鯉をのぞき込み、「水みくじ」を水面にそっと浸して——7歳の背すじと、7歳のわくわくが、同じ一日にならんでいました。
菊のいろどりの中、参道にまっすぐ立って
2025年11月19日、相模國総社 六所神社(神奈川県大磯町)。境内には白と黄の菊がずらりと飾られ、空はうっすら曇り。まぶしすぎない、やわらかい拡散光の日でした。この光は着物にとっては味方で、生成りの地色も、赤や朱やピンクの菊も、影で沈まずそのままの色で写ります。主役は7歳の女の子。参道のまんなかで、こちらを見て、まっすぐに立ってくれました。

- 撮影日
- 2025年11月19日(境内に菊)
- 撮影場所
- 相模國総社 六所神社(神奈川県大磯町)
- 主役
- 7歳の女の子(お兄さんも一緒に)
- 衣装
- 生成り地に菊と桜の四つ身/朱の作り帯・巾着
自分で手を清めて、自分で手を合わせる
七五三の撮影で、7歳がいちばん変わるところ。それは「手順を、自分でこなせる」ということだと思っています。手水舎に着くと、この日の主役は促されるより先に木の水盤へ向かい、右手、左手と順に清めて、袖が濡れないように腕を少しだけ持ち上げていました。3歳や5歳なら、たいていは大人の手が添えられる場面です。ところが7歳は、添えられる必要がない。
そして、清め終わったあと。誰も声をかけていないのに、すっと胸の前で手を合わせ、目を閉じて、ゆっくり頭を下げました。ほんの数秒です。けれどこの数秒が、7歳の七五三でいちばん撮りたかったカットになりました。祈っている中身は誰にもわかりません。わからないままでいいのだと思います。「わかっていて、やっている」という背中だけが、はっきりと写っていました。
その一秒後には、こちらを振り返って歯を見せて笑う。背すじと笑顔が、同じ子のなかに同居している。7歳という年齢の、ちょうどまんなかの顔です。
横にスワイプして見る


「水みくじ」を、池にそっと浸して
六所神社の境内には、錦鯉が泳ぐ池があります。そのほとりに、木の立札。「水みくじ 池に浸すと文字が浮かびます」と書いてあります。紙を水につけると、それまで白かったところに文字があらわれる——そういうおみくじです。
竹の道具を受け取ると、この日の主役はそろりと池のふちへ。四つ身の裾を汚さないように、膝を折って、腰を落として、それでも背中はまっすぐのまま。水面に近づけるまでの一連が、ちょっとした職人みたいな慎重さでした。真下では錦鯉が白と朱の背中を光らせて、こちらを気にするでもなく、ゆっくり泳いでいきます。
結果に何と書いてあったのかは、撮っていた私にはわかりません。ただ、浸したあとに手のひらの紙をのぞき込む顔と、それを兄と分け合っている手の動きは、しっかり写っています。撮影の途中に「その神社にしかない、遊びのような時間」が挟まると、子どもの表情はいちど自然にほどけます。次の一枚が、ぐっとよくなる。水みくじは、その意味でも六所神社の大きな見どころでした。




朱の太鼓橋の上、池をのぞむ場所で
池には朱塗りの太鼓橋が架かっています。欄干の朱と、四つ身の生成り。相性がいいので、ここは記念の一枚を撮るのにうってつけの場所です。橋板の上でぽっくりを鳴らして、欄干に手をかけて、真下の水をのぞき込む。7歳は「立って」と言えばきちんと立てるので、こちらは立ち位置だけお伝えして、あとは見ているだけでした。
ぽっくりはピンクのぼかしで、足袋の白とよく合います。歩幅が小さくなるぶん、橋の上の数メートルがちょっとした旅みたいになるのも、この履き物のいいところでした。


千歳袋を掲げて、菊の参道へ
社殿の前には、赤い毛氈を敷いた台と「祝七五三 相模國総社六所神社」と書かれた大きな木札。七五三の日にだけ出る、記念写真のための場所です。ここでは千歳袋を高く掲げて、もう片方の手でピース。さっきまでの静かな顔とはまるで別人で、7歳はこの切り替えがとにかく速い。
台のまわりには白と黄の菊。11月の境内は、桜や紅葉のような派手さはないぶん、菊の丸いかたまりが写真の隅でやさしく効いてくれます。小物の朱の和傘を差して石段の前に立てば、それだけで一枚。参道では、黒のスリーピーススーツにストライプのネクタイ、胸にポケットチーフを挿したお兄さんが、ずっとそばを歩いていました。



七五三の衣装レンタル・着付けについて(7歳の四つ身)
7歳の女の子が着るのは「四つ身」。3歳の被布とちがって、大人と同じように帯を締める本式の着付けになります。この日の一枚は、生成りの地に赤・朱・ピンクの菊、桜、大輪の花、そして束ね熨斗の柄。袖口と裾に赤い縁取りが入っていて、動くたびに輪郭がきれいに出ます。
帯まわりは、朱地に金糸の作り帯と、背中の大きな朱の飾り結び。おそろいの朱の巾着を背に下げて、黄色い絞りの帯揚げ、赤い帯締め、薄い黄緑のしごきを重ねました。胸元には白いはこせこと扇子。髪は編み込みを入れた結い上げに、赤と白のつまみ細工と、揺れるたびに音のしそうな房の下がり飾り。足元はピンクぼかしのぽっくりです。小物の数が多いぶん、7歳の衣装は「どこを撮っても柄がある」のがうれしいところでした。
フォトジェリッシュでは、3歳の被布・5歳の羽織袴・7歳の四つ身まで衣装レンタルをご用意しています。着付けもヘアセットも撮影データもぜんぶ込みなので、当日は手ぶらでお越しいただけます。衣装は事前にお選びいただけます。
7歳の撮影は、指示を減らすほどよくなります。この日も、手水の場所と、水みくじの立札の場所をお伝えしただけ。あとはご本人がやりたい順にやってくれて、私はそれを追いかけていました。曇天のやわらかい光は着物の色が素直に出るので、実は七五三にはとても向いた空です。晴れなかった日ほど、あとで見返すときれいだったりします。
この撮影が叶うプラン
衣装・着付け・ヘアセット・撮影・おでかけまで含めてご案内します。六所神社での七五三は横浜店・金沢店とは料金体系が異なる独立プランのため、内容と金額は専用のご案内にまとめています。日程やご祈祷のお時間とあわせて、下のページからご確認ください。
- 衣装レンタル
- 着付け
- ヘアセット
- 撮影データ
- 神社への届出
- おでかけ撮影
撮影場所:六所神社について
六所神社は「相模國総社」として知られる、神奈川県大磯町の神社です。七五三の時期には社殿前に赤い毛氈の台と記念撮影用の木札が出て、境内は菊で彩られます。錦鯉の池と朱の太鼓橋、そして「水みくじ」。撮影スポットが一か所にまとまっているので、小さな主役が長く歩かずに済むのも、七五三では大きな利点でした。
フォトジェリッシュでは、六所神社での七五三をお支度から撮影、ご祈祷まで境内で完結する形でご案内しています(会食は境内の外の会場をご紹介しています)。詳しくは専用ページをご覧ください。
- 所在地
- 神奈川県中郡大磯町国府本郷935
- アクセス
- JR二宮駅よりバス約10分「国府新宿」下車 徒歩約5分
- 見どころ
- 錦鯉の池と朱の太鼓橋/「水みくじ」/七五三期間の記念撮影用の木札と赤い毛氈の台
- 季節
- 11月中旬は境内に白・黄の菊。曇天のやわらかい光は着物の色が素直に出ます
- 撮影
- 届出制(当社が手続きを代行します)
七五三の撮影、お気軽にご相談ください
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七五三の前撮り よくある質問
7歳の七五三は、3歳・5歳と何がちがいますか?
衣装は大人と同じように帯を締める「四つ身」になり、小物もぐんと増えます。そして何より、手水や参拝の所作をご本人だけでこなせるようになります。写真の中身も、大人に手を添えられている姿から、自分でやっている姿へと変わります。
六所神社の「水みくじ」とは何ですか?
境内の池のほとりに「水みくじ 池に浸すと文字が浮かびます」という立札があり、紙を水に浸すと文字があらわれるおみくじです。錦鯉の泳ぐ池がすぐそばなので、お子さまにとっては撮影の合間のいちばんの楽しみになります。
四つ身は動きにくくありませんか?
帯を締めるぶん3歳の被布より締めつけはありますが、7歳なら十分に歩けます。この日も池のふちにしゃがんだり、太鼓橋を渡ったりしていました。休憩は随時とりますので、ご本人のペースに合わせて進めます。
ごきょうだいも一緒に撮影できますか?
はい。この日もスーツ姿のお兄さんがご一緒でした。主役はお子さまおひとりですが、きょうだいやご家族が並ぶカットもお撮りしています。
曇りの日でもきれいに撮れますか?
むしろ着物の撮影には向いています。強い日差しだと顔や衣装に濃い影が落ちますが、曇天のやわらかい拡散光なら地色も柄の色も素直に出ます。この日も薄曇りで、生成りと朱の対比がきれいに残りました。
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