フォトジェリッシュが大切にしていること

最近、スタッフのnatsuのブログが人気ありすぎて、少々登場しづらくなっているフォトグラファーDAIです 苦笑

 

私は18歳の高校生のときから結婚式の撮影をし始めて、

ブライダル撮影歴17年となりました。

こうもウエディングの業界が長いと、専門用語はもちろん、

当日に起こり得るトラブルのほとんどが「当たり前」となってしまっていて、

natsuのブログは初心に戻ったようにフレッシュな気持ちで読んでいるファンの一人です。

 

さて、私が結婚式のカメラマンとしてデビューした当時、

まだ世の中の98%くらいがフイルムカメラで撮影していた時代に

全国でどれくらいのウエディングフォトグラファーと言われる人たちがいたのかはわかりませんが、

高性能デジタルカメラが普及している2017年現在、結婚式のカメラマンと言われる方は

日本に3万人いると言われているそうです。

 

 

その中で、会社に所属して従業員として

日雇い労働的に土日だけ撮影している

忙しい日だけヘルプに入っている

学生のアルバイトなどなど様々な形で携わっている人たちがいますが

私もかつて高校生で土日は研修という名の無報酬で撮影していました。

(もちろん、フイルムで)

 

 

そんなブラックな時代に一番感じていたことが

「いつもだいたい一緒でつまらない」でした。

新郎新婦にとっては一生に一度(であってほしい)結婚式だけど、

撮影する側としてはパターンが決まっていて

サンプルになっているアルバムとあまり相違がないように撮影することで

もっとも重視されるのはクレームになることを避ける、

というのが《目的》になっていたのです。

 

たしかに、仕事上でより多くのお客様に対応し

もっとも「効率が良い」方法で売上を高くしていくのは必要です。

しかし、お客様は「不満が少ない」という状況で「満足」ではないのではないか?

そして、何より写真、結婚式が好きで撮影しているフォトグラファーが多い中で

「より良い写真」よりも「お客さんが不満にならないように」というのは

本望ではないのではないか。ということを考えたわけですね。

 

 

お客様が本当に望んでいるのはなにか。

写真を超えた部分でのなにか、に触れていくことが

クリエイターとしての本質だと考えました。

 

前置きが長くなりましたが、そんなわけで私の結婚式当日の撮影テーマは

いつも「当日ドキュメンタリー」です。

 

3L1A9183ee

 

お二人の支度が整ってから

ブライズルームで支度をしている”風”の紅さし(リップを塗る)や

イヤリングを着けるワザとらしい素振りをさせるようなお決まりだけの撮影はほんの一部で

大半は新郎新婦、ヘアメイクを含めてすべてを

自然なカタチで記録していきます。だからこんな感じで新郎がシャツ一枚…なんてこともザラです。

 

 

いつも一緒に入っているヘアメイクのMIYURIなんかは全く動じませんが、そんなスタイルに慣れていないヘアメイクさんには

「こんな姿撮らないでください!」

なんてことも言われることもあります。

 

でも、私たちはヘアメイクの作品のために撮影しているわけではなく、

新郎新婦さんが10年後、20年後に

「私たちの結婚式当日はこうだったね」

という思い出を語る上で重要な写真だと信じているので、

そこは理解してもらいながら撮影を続けます。

 

3L1A9189ee

 

この日の撮影はたまたま、お友達からのサプライズで、

アルバムがお支度中の新郎新婦に届けられました。

二人はすでに感動で舞い上がっています。

こういうドラマのほとんどは、メイキングでこそあり得ることなんです。

 

3L1A9204ee

 

 

4B2A2834ee

 

時には腹ごしらえをしていたり、あくびなんかしているシーンなんかも 笑

 

4B2A2887ee

 

こちらもブライズルームでの一コマ。

この後に控える新郎謝辞を暗唱で練習中。

(謝辞とは、新郎からゲストのみなさまへ披露宴のおひらきの時に伝える締めのお礼の挨拶)

 

新郎へのプレッシャーの大きさが伝わりますね。

 

4B2A3193ee

 

もちろん、新郎新婦だけではなく、ゲストの方々がどのようなテンション、表情で当日を過ごしたか、ということも記録していきます。

 

3L1A9540ee

そして最後、全てが無事に終わったの一コマ。

 

フォトグラファー本人が事前に打ち合わせをして、「カメラマンさん」ではなく、「DAIさん」と名前で呼んでいただき、当日は最初から最後までお二人に付きっ切りで撮影したのも一つの思い出となりえます。

 

そんな想いで婚礼写真をしているのは、日本全国のウェディングカメラマンと呼ばれる3万人のうちの何人くらいいるのでしょうか。結婚式の写真を大切に思う気持ちは、きっと二人に理解していただける日が来ると信じて。