【深い闇を持つ業界を明るく健やかに】

先日、東京は表参道にあるアニヴェルセルという結婚式専門会場で

カメラマンがご祝儀を盗むという事件が起こりました。

 

 

アニベルセルという『洋服の青木系列』の会場は、

契約企業が派遣したフォトグラファー以外の業者が立ち入ることを極端に嫌います。

そのため、「挙式は撮影させません」と言って、

当日の動きをかなり監視しています。

まさか、そんな中でご祝儀を盗むなんて、至難の技でしょう。

それができるなら、マジシャンの方が適正。
会場(アニヴェルセル表参道)は記者会見で

「当社の専属ではないカメラマンが盗難をした」

というコメントを発表いたしました。

 

実はこれ、言葉の抜け道です。

 

せん‐ぞく【専属】

[名](スル)特定のものだけに属していること。特に、芸能人などがある一つの会社・団体だけと契約していること。「レコード会社に―する作詞家」「―契約」

結婚式場が提携している会社に撮影を依頼し、

その会社がフリーのカメラマンに下請け発注する。

犯人がフリーカメラマンであれば、

「フリー=別の会場でも撮影している=専属ではない」

という公式が成り立ちます。

 

そもそも、結婚式場で撮影しているカメラマンが、

その場所だけで撮影している、なんていうことはまずありません。

つまり、元から「専属」なんて呼ばれる人は存在しないんです。

 

こういうブラックなブライダル業界を根底から変えたい。

また、技術だけではなく、

いろんな意味で本当に質の良いカメラマンを育てて行きたい。

切にそう願い、啓蒙活動をするばかりです。

 

【写真が身近になって失ったこと】

カメラがデジタルとなって、

とても近い存在となった現代。

手軽にカメラを持ち歩くことができてフォトを楽しむことができる

コンパクトデジタルカメラが発売されている。

 

これは良いことばかり…

というわけではないんです。

 

どういうことかというと、

「写真を撮る」という事に気を取られすぎていて、

「自分の目で見る」という機会を失っている事。

 

時間はライブであり、

二度と巻き戻すことができないその空間と目の前で起こる事を

自分の肌や空気で感じようとしない人がとても多くいます。

 

フォトやムービーを撮ることに囚われて、

「その場を体験する」という事を忘れることは本末転倒。

いつもそう感じながら、結婚する自分の子どもを見守るはずの親族席から

一生懸命にスマホや携帯で写真を撮ろうと手を伸ばしているのを見て、

非常に悲しい気持ちになります。

 

そういうのは、お金を払ってプロに頼んで、

自分たちは自分たちの目で見届けてあげるのが

「親」というものではないでしょうか。